シンポジウムのお知らせ
ロービジョン研究会アナミ シンポジウム開催要項
ロービジョン研究会 UN AMI(アナミ)
会長 本田 孝文
ロービジョン研究会アナミは、平成2年、視覚障がい(児)者の生活の質の向上のため、医療・教育・福祉・ボランティア等の支援者が連携・研究することを目的として発足し、今年度で活動29年目を迎えました。本会は現在約20名で運営しており、毎月の定例勉強会での症例報告や討議と支援者同士の交流、毎年1回のシンポジウムを開催しております。
シンポジウムは発足翌年の平成3年から毎年開催し今回で28回目となります。その間、シンポジウムのテーマもロービジョンに限らず、全盲児者や重複障害児者等に関する弱視レンズ・点字・点図の教育・マッサージや鍼灸などの職業問題・レクリエーションなどの社会参加、日常生活用具や舗装具などの福祉制度など様々な内容を取り上げ、視覚リハビリテーションの最前線で活躍されている先生方を講師としてお招きして開催してまいりました。例年、多数の方にご参加いただいているシンポジウムですが、今年は、視覚障害者の得意とする感覚の一つである「触覚」を取り上げ、「触感力」をテーマに理解を深めます。
直方駅前に建立された元大関・魁皇像の制作者であり、数多くの彫刻関連受賞者である彫刻家片山博詞先生に「触れて彫刻を鑑賞する意味」について基調講演をいただき、触れる触覚図形を中心に世界展開を試みる芸術家青木心恵先生には「2.5次元触覚図形の広がり」についてご講演頂きます。また、障害のある人の芸術活動を通した社会参加を目的とした、言葉による美術鑑賞ワークショップを開催しているギャラリーコンパの松尾さち先生には「視覚に障害のある人とのことばによる美術鑑賞」をテーマにお話しを頂きます。
教育講演として福岡教育大学韓星民先生をお招きし、「3次元→2.5次元→2次元触覚鑑賞と視覚障害者の触感力」について講演をいただきます。
他にも芸術を楽しむ3名視覚障害当事者をパネリストとしてお招きし、触感力の実践のための学びを深めるとともに、会場との質疑応答による交流で今後のよりよい触感力の在り方について考えてまいりたいと思います。
記
第28回ロービジョン研究会アナミシンポジウム 「触れて・話して・楽しもう『触感力』」
主催:ロービジョン研究会アナミ
共催:第12回アシスティブ・テクノロジー研究会(AT研)
協賛:福岡教育大学、メガネのヨネザワ、?システムギアビジョン
日時:平成31年3月24日(日)13時〜17時30分
会場:福岡教育大学(アカデミックホール)大学正門横
参加費:資料代として300円※事前申込不要、駐車場有り
教育講演:韓 星民(福岡教育大学)「3次元→2.5次元→2次元触覚鑑賞と視覚障害者の触感力」
基調講演:片山博詞 (彫刻家)「触れて彫刻を鑑賞する意味」
特別講演1:青木心恵「2.5次元触覚図形の広がり」
特別講演2:松尾さち「視覚に障害のある人とのことばによる美術鑑賞」
座長:韓 星民(福岡教育大学特別支援教育講座)
パネリスト:吉松政春(元盲学校校長)「人生を楽しむための空間認知能力」
パネリスト:進 好司(鍼灸師)「触覚による美術鑑賞」
パネリスト:北條 みすづ(会社員)「マジックの体験」
講演者一同 (片山博詞・青木心恵・松尾さち)
※同時開催 片山博詞の作品展示会/視覚障害者のための福祉機器展(12時〜16時)(メガネのヨネザワ・システムギアビジョン)
お問い合わせは、ロービジョン研究会アナミ 本田(080-1717-4646)
第28回シンポジウム事務局:韓研究室メール tenjiban@gmail.com 韓(090-1143-1615)