symposium

The report of the symposium

年に1回、「ロービジョンを考えるシンポジウム」を開催しています。 毎年年度当初にテーマを決め、テーマに沿った勉強会をシンポジウム前に行い、 あわせて関係する機関や学校などに情報を流し、社会に対して、ロー ビジョンに関する諸問題をアピールしていくものです。

◆Symposium 2006 to think about low vision

2007年3月25日(日)13:00、中央区・長浜にある福岡市立心身障害福祉センター(あいあいセンター)7階大研修室にて、『人生を楽しもう!』をテーマに掲げた第16回アナミシンポジウムを開催致しました。

A basic tone lecture
基調講演では、講師に国立福岡視力障害センター所長の菊入昭先生をお迎えし、「私とロービジョン」という切り口をもとに、眼科リハビリテーションにおける「ロービジョンクリニック」としての役割の全国的普及について話していただきました。また、国立身体障害リハセンターにおける社会適応訓練(ロービジョンサービス)の立ち上げなど、視覚障害リハビリテーションの根元に纏わるお話には今後の職場で活かせるヒントを得た方もいらしたのではないでしょうか。

センターにこそ視能訓練士を!菊入所長

Self-introduction by the symposiast
江黒先生には国際試合のVTRをはじめ、障害者スポーツの理解や普及、選手の育成など監督・コーチの立場での関わりをお話して頂きました。三原先生には、当事者としての苦悩と苦労の日々、紆余曲折を経ながらも今こうして日の丸を背負いプレーヤーとしてピッチに立てる喜びなどをお話して頂きました。特に「勇気を持って前に進む」というお言葉は、ご来場された皆さんの心を捉えたことでしょう。宇木先生には自身の音楽との関わりや奏でる楽しさ、音楽を通しての交流や思いがけない体験談(世界的なプレーヤーとの共演)などのお話を頂きました。

ゴールボールの国際試合のVTRを解説江黒コーチ

ブラインドサッカー日本代表三原選手

奏でる楽しさ宇木氏

A discussion
来場の皆さんと向き合う形で始まったディスカッションでは、盲学校における人員確保(障害者スポーツ)の難しさといった問いかけや各々どこで練習しているのかなどシンポジストとの意見交換を行いました。

左から江黒氏、三原氏、宇木氏及び当研究会々長高峯ディスカッションの場面

Sax live performance
宇木氏による『サクソフォンライブ』で幕を閉じた今回のシンポジウム、皆さんの目にはどう映ったでしょうか。少なくともアルトサクソフォンの音色に身を委ね、心地よい充実感を得られたことは言うまでもありません。

♪〜黒田節/JAZZ・・・他ライブ中の宇木氏

当日は至らぬ点もございましたが、菊入先生をはじめ、シンポジスト先生方、そしてご来場頂きました参加者の皆様、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。